以前に製作した自作アユプロノットマスター用仕掛巻きラインカウンター(がまかつGM-1898仕様)別ハンドル化をダイワの仕掛け巻き(鮎匠 AS50N 回転巻R)でも製作してみました。基本の構成はがまかつの時と同じですが全く同じ部品では製作できないので試行錯誤を繰り返し改良してみました。今まではスプールの回転に自作マグネットハンドルを使用していましたが今回の改良で必要が無くなり汎用性が高くなりました。改善の見込みとしてはがまかつ仕様製作時と同じく以下のような事が上げられます。
- スプール側の改造が必要なくなります。(重要)
- 巻きやすくなるので高速回転が可能!
GT2という規格のプーリー&タイミングベルトを使用。巻取りもスムーズで問題ありません。
カウンターユニット製作&完成!
Part1からの続きです。
このダイワ仕様のユニットにはハンドル軸のみにベアリングを取り付けます。
ベアリングは安価な?モノタロウ製ミニチュアベアリングBR6/12ZZを使用。このベアリングも今年になって値上がりが続いています。
一応、ベアリングは圧入で取り付けています。ハンドルーターで穴を少しずつ研磨して取り付けています。
ハンドル軸を製作。軸は真鍮製。
タイミングベルトは周長166mmの物をチョイス。計算で周長を求めますが現物合わせすると合わない事があるので多種のベルトを用意する必要があります。
中心軸の間隔(距離)は「がまかつ仕様」と同じにしました。
「がまかつ仕様」の物をそのまま流用して仮組み立てしました。樹脂の支柱にワッシャーを挟んで高さ調整をします。
カウンターユニット側の支柱もM4ワッシャーで高さ調整。
こんな感じで収まりましたので支柱の長さを計測してPOM樹脂でちょうど良い長さの支柱を製作します。
ベルトの長さとベルト張り(タイミングベルトアイドラープーリー)の調整もバッチリ!?
軸とハンドルを仮付けして調整します。ここで回転の引っ掛かりもなくスムーズに動いたので仕上げていきます。
カウンター軸Φ4mmの固定に使うイモネジ穴(M3)を卓上ボール盤で開けます。
スプールと接合するキー穴を開けます。Φ0.7mmのマイクロドリルを使用。
旋盤でPOM樹脂系の部品を製作。既製品では無いのですべて手作りで時間と手間が掛かります。
軸の部品構成はこんな感じです。
「キー」となるステンレス線Φ0.8mmを既定の長さにカット。
ステンレス線を挿入して完成です。
編み込みホルダーにセットしてラインを通して見ます。
完成!<完成フォトギャラリー>
ラインの通過位置を確認します。
標準の高さとしては写真の位置を想定して設計しました。ラインクリップ上部5mm位です。
ユニットの高さ調整も此処を基準に上下出来ます。
ベアリング無しのカウンター軸。
親指が入るくらいの間隔を開けました。
後方のダイワ2連ユニットも製作してみました。
こちらも別ハンドル化が出来そうなのでそのうち製作してみたいと思います。
完
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