王座用竿ケースハンガーに続きダイワ銀閣用竿ケースハンガーも自作してみました。王座用と同様にアルミ板を削り出しで成型し先端を曲げ加工したシンプルな竿ケースハンガーです。ケース内にも収納できるサイズで設計し剛性も強く大変便利です。王座用のハンガーのようにそのままだと台本体の出っ張り箇所に干渉する部分があるのでそこをカットした物にしました。
製作工程概要
基本的なコンセプトは王座の竿ケースハンガーと同じです。今回は製作工程を見直して加工しました。先端にΦ5mmの穴を開けてそれをワーク留めとしました。これで輪郭を綺麗に切削出来るようにしました。以前はタブを付けて(プラモデルのようなイメージ)輪郭を切削後に切り離していましたが、タブの処理が面倒なので一工程で綺麗に仕上がるワーク留め方式?にしました。王座用と同様に極端な精度は必要ない製作物です。
設計
設計図は以下の通りです。
特に難しい事はないです。シンプルが一番です。基本的なサイズは王座用と同じです。
材料
材料となるアルミ板は一般的なA5052系アルミ合金。今回使用したのは板厚5mmで端材を購入しました。
端材なので傷があったり汚れがあるので綺麗な面を表面にするように選別しています。
穴あけ加工~ポケット切削&輪郭切削
それでは加工手順をご紹介。王座でも細かい説明は書いているので簡単に書きます。
まず最初に穴を開けます。穴開けは4枚重ねて開けます。
5mmの板を4枚重ねなので厚さは20mm程になります。
クランプに干渉しない様に気をつけます。
フライス盤「PSF550-VDR」の加工範囲ギリギリになります。
穴開け終了。
次にエンドミルΦ10mmで切削しきれない部分をあらかじめカットしておきます。
大体の箇所をバンドソーでカット!
切削ベースにボルトで固定します。
ベースをフライス盤にセット。
輪郭を切削します。輪郭切削は2枚重ねで行ないます。
輪郭切削終了。
続いて足を挿入する穴をエンドミルで開けます。クランプでワークを留めます。
ボルトを外します。
ここをポケット切削します。
穴加工終了。
穴面取り
曲げる前に面取りをします。
先端は先に曲げるとドリル本体が干渉してやりにくいのでフラットの状態で面を取ります。
バリ取りバーをグルグルと2~3周回して面取り(バリ取り)します。
曲げ加工
曲げます!
先端より40mmでマーキング。
油圧ジャッキで90度に曲げます。
側面研磨仕上 完成
いよいよ最終仕上げです。
保護テープを外してアウトラインを研磨(面取り)します。
サンドペーパーで丁寧に手仕上げです。
洗浄して完成。
インプレッション
台の上から挿入してセットします。スムーズに脱着できます。特に特筆する事はありませんがバランスは注意しなければなりません。
収納もバッチリです。
特注45cm仕様
最後に番外として特注で後ろ足に装着する長さ45cmのハンガーを作りました。
丸棒足なので角度は自由自在。
軽いへらバックなら置けそうです。
最後に今後の改善点として王座用と共に水平が出るように改良の余地はありそうです。
完
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