ヤフオク!でジャンク品のボールねじを落札しました。ジャンクと言っても写真では綺麗で不具合は無さそうでしたが実際手にしてみると通常使用はできないほどナット内部のボールが摩耗しており使用不可でした。捨てるのも勿体ないのでボールねじ構造の勉強を兼ねて修復計画(オーバーホール)を立てました。思ったより予算が掛かり途中でおしゃかになる可能性がありましたが何とか形にはなってので記事にしてみました。この記事はド素人が行うオーバーホール作業備忘録です。
ジャンク品 NSK製 ボールねじを購入!
・NSK製 W2505-xxx-C5Z
見た目は綺麗だったけど使い物に無らない物でした。素人ながらもナットがクルクルと簡単まわりすぎると思い内部のボール(鋼球)を確認しました。
分解作業~ボールの取り出し
分解作業に入ります。
まずボールを循環させているパイプを取り外します。取付けねじを無くさないように気を付けながらパイプ固定止めを外します。
鋭利な棒で、「てこの原理」を利用してパイプを外します。
外すと循環パイプ内部にもボールがありました。
ボールを見るとかなり酷い状態でした。ここまで酷いとは想像していませんでした・・・
どのボールも同じ状態でボロボロ、グチャグチャ・・・
もう片方も外します。
ボールに何かが付着しているので、よ~く観察したら鉄粉のようなものでした。推測するに破断したボールが粉々になってそれが他のボールによってさらに粉々になった可能性もあります。他のボールもゴミによってボコボコになってしまったのだと思われます。定かではありませんが・・・
ねじは比較的綺麗でした。
ナット内部は部分的に傷が付いてました。こりゃあダメか~~??ジャンク品としてはハズレ品だったかも・・・この状態でかなり強気の値段設定だったので結構、騙された感があります。オークションのジャンク品はちょっと気を付けないと買えませんね。
分解終了。
ねじは防錆潤滑剤とワイヤーブラシで清掃。
磨くとピカピカに。焼入れがなされている「ねじ部」ですが、これだけ酷使された「ねじ」がどの程度摩耗しているかはよく分かりません。
ナット内部には残念ながら傷が付いてます。この時点でゴミにしようか迷いましたが取り敢えず新品ボールを入れて試してダメならゴミです。
内部に残ったボールを数えると「128個」ありました。
内部のボールを計測しました。最小で3.87mm
最大で3.94mm。最大と最小で0.7mm程度の差があります。オリジナルの鋼球がどのくらいなのかを検討します。インターネットで検索しても当然ながら鋼球のサイズを明確に示しているウェブサイトは見当たりませんでした。
樹脂製のシールも摩耗してましたので簡単に清掃補修しました。バリをカッターでカット。
表面はダイヤモンドやすりで軽く研磨。
Part2へ続く
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