自作のアルミ台座に組込む「支柱前後調整機構」を製作してみました。とは言っても試作を繰り返さないと実用に耐えうる物か分からないので、今回は実際の台座に組込む前のモデルを端材を利用して製作しました。後方支柱を前後させてラインの張り調整をしたり支柱幅を可変させる事が目的です。特徴としてはガタを極力無くし、固定ストッパーを無くして調整を簡単に出来るように設計してみました。機械部品を多用したのだいぶ大袈裟な感じになってしまいましたが、ほぼほぼイメージ通りの動きを実現できました。この記事は製作備忘録です。
ツマミの製作&軸の引きねじ部分製作(重要部分)
Part2からの続きです。
調整ツマミの製作をします。実はこの部分で色々と悩んでいましたが結果オーライでした。通常はねじの軸にねじを切ってナット等で引っ張ってガタを無くしますが軸にねじを切るのが面倒なので他の方法を模索していまた。この部分がこの工作物の肝でありまして、ここでガタを出してしまうようだと力の伝達が上手く行かず失敗作品になります。
廃棄材置き場からローレットを失敗した良い感じのツマミを拾ってきてこれで仮に製作していきます。
ツマミとベアリングの間に入れる真鍮カラーを製作、厚さは1.5mm程度。ツマミノブ中心をΦ7.6mmのフラットドリルでザグリを入れました。
カラーの外径はΦ7.6mm程度でベアリング内径回転部の外径に合わせてあります。
引きねじ部分はねじ軸の中心にねじを切ってツマミノブで固定する方法を試すことにしました。
ねじ軸中心にΦ2.5mmの下穴を開けます。
M3でねじを切ります。
部品構成はこんな感じで、汎用M3ワッシャでは外径が大きくザグリ穴に入らないので真鍮で厚さ1mmのオリジナルワッシャを製作しました。
ボルトで締め込みます。
ねじ軸を手で押さえて締め付けられる位のトルクでM3ボルトを固定。
回した感じはGOOD!!ガタも無くこれでイケるかも。最終的にはボルト緩み止め接着剤を塗布する必要があるかも。
最終仕上げ 台形ネジをカット
いよいよ完成が近づいてきました。
この長いネジを程よい長さにカットします。
長さは適当に端部を旋盤で仕上げて・・・
完成!
ツマミのデザインはともかく機能としては問題無さそうです。
このサイズ感が実際の編み込み時に邪魔になるかは・・・
使ってみないと分からない。
アユプロXタイプの支柱を取り付けて前後調整機構モデルは終了です。今後はこれを実際の台座に組み込んでテストしてみたいと思います。
使っての感想(特徴)としては、ねじのリードが8mmなので少ない回転で移動量は大きく、使いやすい感じがします。また、台形ねじを使用した事により停止保持力が働き基本的にストッパーねじ等の部品は必要ないかなと考えています。
完成フォトギャラリー
完
にほんブログ村
にほんブログ村
コメント