編み込みホルダー用仕掛け巻 シマノ SHIMANO CS-301L仕様ユニット編

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アユプロ用自作品製作

今回の記事は当方所有のTACKLE in JAPAN アユプロ・ノットマスター&自作編み込みホルダーにマッチする自作の仕掛け巻きユニットのご紹介です。鮎釣りの仕掛け作りにおけるストレスを軽減するべく設計しました。仕掛け巻き(スプール)は市販品を使用し各社から発売されている4機種をユニット化しました。その中で第一弾として「シマノ SHIMANO CS-301L仕様」の製作工程をご紹介します。

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製作工程概要

製作のきっかけはシーズン中の付け糸等の仕掛け直しをしているときに編み込みホルダーに自分が使用しているスプールを取り付けられたらいいかなぁ~と思い、DIYで製作してみようと思ったのがきっかけです。市販のスプールを直接取り付けられるので効率的に作業が出来ます。特に前後の支柱に取り付ける事によって補修したい場所までカセットテープのようにそこまで引き出せ、補修後には元に戻せると言う事ができます。

仕掛け巻きはシマノ、ダイワ、がまかつ、オーナーと4社製品のユニット化に成功しました。当方はがまかつユーザーなのでがまかつの仕掛け巻きから着手してます。がまかつが実用範囲に完成したので各社メジャーなところをユニット化してみました。今回はシマノ編です。その他はまた別記事にて、製作工程を公開します。当然、改良の余地もありますので今後も改良して行きたいと思います。

シマノ、ダイワ、がまかつ、オーナーと4社製品のユニット化

設計

設計図は以下の通りです。

鮎編み込みホルダー用仕掛け巻ユニット シマノ仕様 図面

現物(仕掛け巻)を採寸し当方所有のフライス機の精度との兼ね合いで細かい寸法になりましたがもう少し綺麗な数字で設計をやり直す余地は有ります。

既製品のシマノ SHIMANO CS-301Lを使用する為、ほぼほぼ合わせるのに何度か試作を作り失敗を繰り返しながら寸法を探しました。ちなみに試作の完成は2019.03.11の1年以上前に終了して放置してましたがお問い合わせがありましたので改良して製作再開になりました。

2019.03.11シマノ SHIMANO CS-301L仕様ユニット試作

基本的にシマノは逆回転防止のラッチ機能?がないので難しいです。無いというよりは引っ掛けはあるのですが溝が浅くあまり機能はしてないような気がします。またスプールとケースのスキマが大きい為、マグネットをつけるとマグネットの重さでスプールが回転してしまいます。

本体に面倒な加工はしたくなかったのでイモねじで強制的に押して、現在ある引っ掛かりを強くすると言う案に落ち着きました。調整ねじは6箇所あり微妙な調整ができます。もちろん調整なしノーマルでの仕様も可能です。ですが先ほど書いた通り調整しないとケースとスプールのクリアランスが大きい為、ベイトリールのバックラッシュのような現象が起きます。

シマノ SHIMANO CS-301L

材料

材料となるアルミ板は主にA5052系でアルミ合金。今回使用したのは板厚4mmです。基本的に端材です。

2枚重ねて2個作ります

穴あけ

穴あけ加工は3パターン、いずれも貫通穴です。

<使用工具>

  • (OSG EX-SUS-GDS 4.0 ) 貫通穴
  • (OSG EX-SUS-GDS 3.3 ) 貫通穴 M4下穴
  • (OSG EX-SUS-GDS 4.2 ) 貫通穴 M5下穴                 

4mmからスタート

ワーク留めの穴も開けます。

中心の軸穴は4.2mm(M5)

穴あけ完成!余分な部分をバンドソーでカットします。

輪郭切削&仕上げ輪郭切削

輪郭をエンドミルで切削します。

<使用工具>

・エンドミルΦ10(ミスミTSC-CR-VHEM4S10-R0.3)

切り込み量は0.25mm

制御PC画面

切削終了。この後、仕上げ切削。

仕上げ後はピカピカ、綺麗に削れました。仕上げ切削を行なわない場合もあります。

微妙なラインも仕上げ切削をすると綺麗になります。

タップ&面取り~研磨~ベース完成

タップはハンドタップになります。数があるので大変です。

M4 M5タップ
面取り

全ての穴の面取り。

完了

本体面取りは微妙なカーブがあるので手作業。ペーパー240番で研磨。

保護フィルムが剥がしてあるので表面にキズをつけない様に・・・

お湯洗浄&パーツクリーナー洗浄してプレートは完成です。

シマノ SHIMANO CS-301Lケース取り付け

いよいよ本体取り付けです。

ケース裏面の中心に5mmの穴を垂直に開けます。

プロクソン/proxxon テーブルドリル (卓上 ボール盤) 28128

ちなみに使用したボール盤はプロクソンのボール盤。プロクソン/proxxon テーブルドリル (卓上 ボール盤) 28128

プラスチック等の軟材料はこれで十分です。小型で卓上サイズなのでオススメです。ちなみに金属加工はパワー不足により向いていません。

中心軸はM5ボルトでこれ一本で固定します。

逆回転防止のラッチを強化するイモねじを挿入(6個)

全てのねじを均等に締めます。

内部はこのようで2mm~程度押す感じ。

微妙なので少しづつ締め、好みの強さを探ります。締めすぎには注意です!

今回、改良したラインガイド!製作工程は次回?で今回は割愛。

当方、お得意のマグネットハンドルの受け収納部分。

やっとこ完成!!

シマノ SHIMANO CS-301Lスプール加工 自作マグネットハンドル取り付け

スプールの加工工程です。この工程はオリジナルの加工です。ですので指でスプールを回す場合は関係ない所です。

リングマグネットを使ってハンドル部分を作ります。

センタードリル3mmで中心をくり貫きます。

M4タップで穴を広げて皿ねじを固定。

分解するとこんな感じになります。

裏面はナットで固定

切削ローレット加工のハンドル。こちらの製作工程も割愛。(別記事予定)マグネットが回転するからくりになっています。

完成!!

取付けインプレッション

シマノの公式HPによると「CS-301L」

●8回転で約1mの巻き量

だそうです。

***シマノ仕掛け巻きCS-301Lスプールホルダによる水中糸等の長さ測定***

・当方のノギス計測によるとシマノ仕掛け巻きCS-301Lスプールは直径39.54mm(半径19.77mm)
よって円周2πr=124.1556mm 約12.4cm
<参考>
4m(400cm)=32.258週=約32.3週

水中糸計測で4mで32回まわすとなるとカウントが大変ですね~こちらも回転カウンターを付けたほうが良いかも知れません。

2019.02.16ラインカウンターDAIWA仕様

それは置いといて取付け写真は以下の通りです。

自作編み込みホルダー装着例
ライン引き込み入り口部分

ラインガイドを新たに付け引っ掛かりを軽減しました。ガイドは固定で回転はしません。

改良前

改良前は完全に引っ掛かりがあったので擦れ切れの心配がありました。

開け閉め部分

指がスムーズに入るように曲線で凹ませ改良しました。

アユプロXタイプ装着例

TACKLE in JAPAN アユプロ・ノットマスターにも装着可能です。

改良の余地がまだまだ有りそうですがそのうちに時間があれば回転カウンターを取り付けた改造をして見たいと思います。

改良点などアイディアを教えてくれる方はコメント欄にお願いします。

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