以前、自作でアユプロ用の支柱ベースを自作しました。製作後に純正支柱ベースが余ってしまい遊んでいたのでそこにステンレス板から削りだしてアユプロ・ノットマスター風?の支柱をオマージュ製作してみました。純正品の用にラインクリップ部分のゴム部品はゴムでの製作は難しいので当方オリジナル?のPOM樹脂とウレタンゴムのハイブリット構造でラインクリップします。支柱プレート素材はステンレス(SUS304 2B t=1.5)を使い削り出しで製作してみました。ステンレス(難削材)の削り出しは設備的に厳しいのですが何とか?やってみました。この記事は作業記録です。
レーザーカット加工後のウレタンゴム処理
Part2からの続きです。
このウレタンゴムはレーザーでカットが可能ですが、やっかいなデメリットもあります。それはレーザー照射により断面から油がベトベトと分解されて表面等に付着します。カットした物はとてもそのままでは使用できる物ではありません。そのベトベト油を除去する方法を自分なりに確立?しましたのでご紹介します。
カットしたウレタンゴムはしっかりレーザーが貫通していれば簡単に外せます。貫通してないとカットは出来ていないのでカッターで切離すことになります。ただカッターでは断面にキズが入るのであまりオススメしません(特にR部分)。一発でカットできる適切なパラメータでの照射が良いです。
色々とこのベタベタ油を除去する為にテストしましたが、アルコールで拭き取るのが一番手っ取り早く安価な方法で確実だと思われます。過去記事にも書きましたが、釣り竿のグリツプベトベト除去方法と基本は同じです。
<↓参考記事↓>
・BOSE Companion20 マルチメディアスピーカー コントロールポッドのラバーベタつき(釣竿握り)&ボリューム調節不調の対処方!
それでは除去の手順をご紹介します。まず最初にカットした物をアルコールにどぶ付けします。
数分浸けたら取り出してペーパーウエス等でアルコールを適度に付けながらベトベトを拭き取ります。
再度、アルコールに浸して・・・
拭き取ります。
何度も繰り返すことで綺麗な状態になります。
完成~~!!ベトベトも完全に無くなりました。
上写真(左)はレーザーカットが一発で切離せなかった為、カッターで切離した物です。ちょうどR部分だったので綺麗に剥がせませんでした。レザーカットは一発で切り落とすのが綺麗に製作するためのコツです。
ラインクリップ部分組立て
POM樹脂側を取付けます。
取付けはM3のボルトで固定します。接着剤は使いたく無かったのでこのようになりました。
軸のボルトはステンレスボタンボルトのM6×16mmを使用。ナットはM6の3種ナット。
プレートの軸穴はΦ6mmで開けています。
ボルトをナットでしっかり固定します。
POM樹脂を取付けボルトで固定。
表面はこんな感じです。オリジナルには無いボルトが2本出ていますが邪魔にはなっていません。
根元のボルトもステンレス製を使用。
締め付けノブは汎用品をチョイス。幅があるのでオリジナルよりも回し易い!?です。
試作の具合を見て根元のボルトをM6×20mmに変更しました。
ウレタンゴム板を取付けます。レーザーカットは精度がイマイチなので微調整(試作)を繰り返して精度を高めました。
ラインクリップ部分を製作するにあたりこの部分を極力、ツライチに揃えるように製作しました。この部分に段差が出来てしまうとかっこ悪いです。
マスキングテープでツライチを合わせます。
ウレタンゴム板は瞬間接着剤+硬化促進剤で固定します。
瞬間接着剤を少量つけて試作しましたが剥がれてしまい、今回はしっかりと接着剤を塗布しました。
締め付けノブを締め付けて固定します。数分放置・・・
土台(ベース)はXタイプから取り外した純正ベースです。
アユプロはラインクリップのオープン時にバネを使って開くようになっています。バネは自作しようと思えば旋盤を利用して作れるのですが、ものすごく面倒なので既製品のバネを使います。当方のジャンク部品BOXに入っていたバネが良い感じの大きさだったのでこれを使います。
オリジナルのバネは特注品?かな?汎用既製品には該当する仕様が見つけられませんでした。
反力はこちらの方が強めです。バネはカットして使用。端部は切りっぱなしです。
端部加工してある方をウレタンゴム側にしました。
皿ばねもステンレス製
ノブを着けて完成。
完成!
なんとか形にはなりました!次はXTypeをオマージュ製作してみます。
<↓完成フォトギャラリー↓>
完
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