旋盤市場PSL450-VDRの複式刃物台に以前から不満があり思い切って撤去してみました。タイミング的に「ピストン式クイックチェンジツール(250-100)」にも不満があったので「くさび式クイックチェンジツール(250-111)」に移行しました。 複式刃物台を撤去してしまうとテーパー削りが出来なくなってしまう等のデメリットがありますが剛性&精度を重視して今回の改造に至りました。この記事は作業記録です。
旋盤市場 PSL450-VDRの複式刃物台
まずは改造前の状態が下の写真になります。
初心者的に不満点を申し上げますと以下のような事が上げられます。
- 複式刃物台の送りの精度があまりよろしくない。(波打つ送り)カミソリを強くすると動きづらい。
- 純正オプションで付けたDROの精度が良くない。電池の持ちが良くない。壊れ始めている。(3年目)
- ピストン式クイックチェンジツール(250-100)がポン付けで取り付かない。チャックの高さとミスマッチ。
旋盤市場 PSL450-VDRの複式刃物台の撤去
複式刃物台の撤去の様子です。
回転部分のボルトを外すとこんな感じです。
プレートごと交換するのでプレートごと外します。
テーパー削りが必要な時は交換すれば直ぐに使えるので、この複式刃物台は保管しておきます。取り合えず思案中ですが改造も考えています。モーターを取付けて自動で移動できるようにするかもしれません。
裏返して気付いた箇所が有ります。左側に水平を出す当て金具が付いています。これは外して再利用しようと思います。
外したナット2個が偏心していることに気がつきました。わざと偏心しているのかそういうクオリティなのか分かりません。
くさび式クイックチェンジツール(250-111)ベース(土台)加工
改造に辺り「くさび式クイックチェンジツール(250-111)ベースセット」をアマゾンで購入。
国内アマゾンでの価格はかなり変動します。国内で買う場合は安くなっているタイミングを見つけて買う事をオススメします。AliExpressはあまり価格は変動しませんがショップ選びが重要です。相場より安い激安ショップは注意が必要!!
純正のベースを加工します。中心軸はM14です。
六角穴付きM5ボルトを6本使用して固定するため穴は6箇所開けます。
鉄素材なのでクーラントを噴霧器で噴射しながら加工しました。
M5座ぐり加工を行います。
穴開け完了。ザグリ加工~穴あけ加工、すべてCNCで行ないました。
中華製の土台なので水平垂直がキッチリ出ている四角形ではないです。精度は必要ないのでこのまま使用します。
六角穴付きM5ボルトで穴の深さを確認して完成!
Part2へ続く
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