前回、Z軸にDRO(ミツトヨスケール)を取り付けましたが続きましてX軸(横送り台)もDRO化します。取り付け位置に難儀しながらも取り付けステーを自作し理想?の形になりました。スケールはミツトヨのSDV-10Bを新古品購入しました。。スケールに合わせて取り付けステーを設計。構想&材料調達は2年前からしており、ようやく着手出来ました。
この記事は製作&取り付け記録です。
ミツトヨ ABSデジマチック測長ユニット SDV-10B
実際に取り付けるスケールの選定はミツトヨ ABSデジマチック測長ユニット「SDV-10B」にしました。表示が縦型のスケールです。運良く新古品を手に入れる事が出来ました。
有効側長は実働で120mm弱程度、X軸は稼働ストロークが少ないのでこのサイズで十分だと思います。
普通のノギスタイプだと横表示になっていますがこれは縦型表示になっています。
押しボタンはフラットで間隔が狭いので正直、押しにくいです。ピンポイントでボタンを押さなければ反応しません。機能も少し付いてますがゼロ値リセットボタン位しか使わないかな?
両端の取り付けステーはボルト一本で固定するようです。
旋盤市場でオプション購入したこのDROは電池の減りが早いのであまり経済的ではありません。交換も面倒です。3年位使用しましたが、最近は調子が悪いです。ボタンカバーも切削油が付着して劣化しています。このスケールはあまり評判は良くないようですが初心者にはこのようなDROは必須かな?使い方次第でそこそこ精度が出ます。オペレーターの腕次第でしょうか?しかしながら、ねじのバックラッシを読めない構造なので再現性はないですね。
ちなみにこのオプションは旋盤市場で旋盤と同時購入すると旋盤にセットして納品してくれます。自分で交換しなくてもOKです。
取り付け箇所を考える!
取り付け場所&方法は入念に考えました。全体的な図面は描いていませんが、製作しながらの現物合わせが手っ取り早いのでその方法で製作しました。
取り付け場所は取り敢えずこの平らな場所しか無さそうです。
当初は普通の横型で検討していましたが写真のようにスケール表示が横になり瞬間的に数字が読めないので縦型の方が良いのではないかと考えていました。
スケールレールの取り付け位置もなかなか良い場所が定まらず苦労しました。
取り付け方法を工夫しないと複式刃物台が邪魔で表示が見え無くなる可能性があります。
設計
上記を踏まえ取り付けステー類を適当に設計してみました。
これは横送り台に直接取り付ける部品
こちらはスケール裏面に固定して上記の部品に取り付けるステー。
これはスケール本体を旋盤と結合するベース。
全体的な図面はないので干渉箇所や不具合があれば再製作します。行き当たりばったりです。
測長ユニット SDV-10B 取り付けステーを製作&取り付け
まず最初にSDV-10Bの取り付けステーを製作しました。
A5052アルミ板t=5mmを使用しました。
エンドミルΦ3mmを使用して長穴の加工します。
いつもの様にマッキーマジックでアウトラインを描きます。
バンドソーでカットします。
LinuxCNC制御画面
ベースに固定して輪郭切削。そして完成!
面取り&研磨して仕上げました。
スケール本体の裏面に取り付けます。
こんな感じで取り付けて完成です。
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