今年(2021年)購入した、オーナー(OWNER) 編み込み台用の前方支柱オフセット拡張マウントを製作してみました。とりあえず前方支柱のマウントを製作し様子を見て後方支柱用のマウントを製作します。支柱の形状がやや複雑で支柱の型取りにやや難儀しました。失敗作品を生産しつつ一応、形にはなりました。試作1号品ですので改善の余地はまだまだ有ります。
概要&設計
まず最初に編み込みホルダーの向きを定義します。このブログでは調整機構(テンションアジャスター)がある方を前方(自分側)とします。これが定まらないとマウントの向きが定まりません。人によっては反対の方が使い易いと言う場合も考えられますので、あくまでも当方の基準と言うことでご勘弁を・・・
写真に写っているこちらの前方側から製作します。見ての通り屈折しておりアシンメトリー(左右非対称)な為、ちょっと設計は面倒でした。今までの支柱は逆八の字型か垂直型が多かったですが今回は新しい形です。
イメージをデッサンして2~3日考えました。これしか思い付かなかったのでこんな形になっております。当方はあまり深く考えても良いアイディアは出てきません。発想(アイディア)を形(物)に出来ないと意味が無いので無難な所に落ち着く場合が殆どです。それはさておき、ユニットを取り付けるマウントの角度が内側に向きになるので既存のユニットは互換性が無くなります。
図面上で予測できる事象としてはガタが発生する可能性がありました。固定は支柱の穴を利用しますが一本ボルト固定なのでそこを起点に回転力が加わると簡単に動いてしまう恐れがあります。そこで反対側(内側)にイモねじでガタを取る設計にしました。ガタが出ないくらいピタピタに作れれば良いのですが初めての製作なのでそこまでの精度出しは今回はパスします。
製作
それでは製作に入ります。
材料はUACJ製A5052アルミ板t=10mmを使用します。
クランプで固定します。
穴開け加工終了。
中央のポケットを切削します。深さは6mm、支柱の厚さ分です。
LinuxCNC制御画面
ポケットの出口はR加工しています。
次に輪郭をマジックで描いて・・・
不要な箇所をあらかじめバンドソーでカットしておきます。
切削ベースを作りボルト2本で固定。
ユニットを取り付ける溝。深さは4mmです。
LinuxCNC制御画面
輪郭切削終了。取り付けて見ます。
「あれ?入らないぞ?」
どうもカーブのラインが合ってない・・・設計ミスですね。支柱の寸法採寸を適当にやった訳では無いのですが、形状が複雑な為、気合いを入れて寸法取りする必要がありそうです。ちなみに一部はピッタリ設計でした。少しクリアランスを取る必要があります。Part2ではその辺を加味して再設計します。
Part2へ続く
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