日々、改良を重ねている自作アユプロノットマスター用仕掛巻きラインカウンター(がまかつGM-1898仕様)を再改良してみました。今まではスプールの回転に自作マグネットハンドルや自作圧入ハンドルを使用していましたが必要無くなり汎用性が高くなります。改善の見込みとしては以下のような事が上げられます。
- スプール側の改造が必要なくなりコストダウン。
- 巻きやすくなるので高速回転が可能!
駆動には「モーターを取り付けて自動巻きにしてみた!」で培った技術?を生かし、GT2という規格のプーリー&タイミングベルトを使用。巻取りもスムーズで問題ありません。
タイミングベルト張調整
Part4からの続きです。
色々と試作を試した結果、最終的には写真のような部品構成になりました。GT2規格の「タイミングベルトプーリー」の中心はベアリングみたいな動きをします。ですがボルトで締め付けると回転ができなくなるのでフリーの状態で固定しなければなりません。ベースをねじ穴にしてフランジナット使用したダブルナット方式でボルト軸を固定します。
ベースから1mmほど高くしたいので真鍮でスペーサーを製作しました。製作したのは外径Φ5mm、内径Φ3mm、t=1mmのリングです。かなり小さい部品なので組み立て時に紛失に注意です。
追加工 円盤にローレット加工する!
ここでちょっと追加工をしました。円盤の外周に転造ローレット加工を施し滑り止めを効果を追加しました。ちょっとだけ動かしたい時に、にこの円盤を掴んで回したほうが微移動がやり易いです。
旋盤に掴んで・・・
転造ローレット加工を施します。途中、空回りしてちょっと失敗も・・・
その他の部品
その他のスペーサーなどの部品をザックリ紹介。
モーター化の時と同様な仕掛け巻き軸を作成。
この軸にプーリーを挿入します。
取り付けるとこんなに感じになります。
これはカウンターベースと本体プレートを取り付ける為のスペーサーです。POM樹脂Φ10mmでt=11mm、中心穴はΦ4mm。ボルトはM4×20mm
カウンター軸の固定はイモねじを使用。
隙間の位置出しとクリアランス確保のためにナイロンリングスペーサー(ワッシャ)を挟みます。
タイミングベルトプーリー GT2閉ループタイミングベルトゴム 幅6mm 長さ:158mmを使用します。
部品が揃ったので組み立て作業に入ります。
組み立て
それでは最後に組み立て作業です。
ベースプレートにベアリングを圧入します。
カウンターを取り付けます。この時、ベルトを先に通すのを忘れないようにしなければなりません。
ベアリング仕様なので回転はスムーズ?になりました。
ベルト張りの組み立てをします。
この状態で引っ掛かりなくクルクル回る状態にします。
ここの軸はダブルナット方式で固定しています。
こちらは軸ハンドルです。
ナイロンワッシャーをベースとプーリーの間に挟みます。
ハンドル部分を組み立てます。
プーリーに軸を通してベルトを張ります。
POM樹脂でスペーサーを製作。
ベアリング仕様の軸受けを取り付けます。
適度な隙間(クリアランス)をとってプーリーの位置決めをします。
仕掛け巻きケースを取り付けます。
ビス&ボルトで固定。
ラインガイドを取り付けます。
ベアリングにオイル挿しを容易にする為、中心軸の穴の径を拡げてみました。ここからシリコンスプレーなどを注油できます。
完成!
アユプロに取り付けて完成です!
<完成フォトギャラリー>
替えスプールにマグネット改造が要らなくなり汎用性が高くなりました。とりあえず、今回の目標達成です!
ハンドルの回転はスムーズです。
今回の「別ハンドル化」の流れで、ダイワユニット、各メーカー後方ユニットにも応用が利くので今後の試作開発します。
完
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