前記事でオーナー(OWNER) 編み込み台用の「前方支柱オフセット拡張マウント」を製作しました。そこに装着する仕掛け巻きユニットをオーナー製の仕掛け巻きAP-42or43を使用して製作しました。オーナーの仕掛け巻きを使用したユニットは数年前に完成していましたが今回はそれを改良してラインの引き込み口を下部にして見ました。ラインガイドも付けて入り口に干渉しない様に工夫してスムーズな巻き取り設計を試みました。この記事は製作備忘録です。
設計&概要
前記事で前方支柱にマウントを製作しました。
↓<参考記事>↓
オーナー(OWNER) 編み込み台用 前方支柱オフセット拡張マウント試作品製作 Part2
イメージする為に以前に製作したオーナー仕様のユニットを取り付けて見ました。
まず設計のポイントとしては取り付け部分の角度が全く違うのでこれを合うようにしなければなりません。
旧タイプのユニットは仕掛け巻上部のライン出入口を使用していますが、最近は下部の出入口を使った仕様に変更しているので今回もついでに下部出入口仕様に変更します。
ラインの通過位置は写真の高さ位かラインクリップ上部を通過する位にします。
今までの経験で適当に設計。ラインガイドを付け上下調整出来るようにしました。
製作
それでは製作します。
プレートはアルミ板t=4mm 114mm×103mmを1枚用意。
クランプで固定して穴開け加工からスタート
今回の失敗談を一つ書きます。仕掛け巻きケースを中心軸で固定する為の穴開けでドリルを一本折りました。M2ねじ穴の下穴でΦ1.6mmのドリルを通常と同じ条件スピードで加工してしまいました。Φ2mm以下のドリルは非常に難しいです。たまに加工すると条件を落とすのを忘れてしまいいつも「ポキッ」と折ってしまいます。
折れた穴を手動で修正。Φ1.65mm ドリルで再度、穴開けしました。幸いにも問題無さそうです。
ラインガイドを上下できる調整長穴切削。
いつも通りに輪郭をマジックで描こうと思ってプログラムを実行したところエラーが出て動きませんでした。
Y軸の加工範囲(リミット)を確認すると有効加工範囲を飛び出していました。
ワーク(材料)の固定を一旦外して、少し手前に固定し直しました。加工範囲ギリギリの製作物です。
予め切削ベースを製作してボルト4本で固定。
LinuxCNC制御画面
今回は1枚のみの製作なのでいつもより短時間で切削終了!
掃除して切削完了。
プレート仕上げ
プレートの仕上げ工程です。
こんな感じのデザインです。ちょっとつまらない感じがしますが・・・
各穴なのタップを行ないます。最近はハンドタップが面倒なので電動ドリルでタップしています。M4、M3、M2
研磨、洗浄して完成!
オーナーの仕掛け巻きを準備します。手持ちの仕掛け巻き在庫箱からAP-42とAP-43を引っ張り出し次の工程へ続きます。
Part2へ続く
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