当方所有のフライス盤「PSF550-VDR」CNC X軸にボールねじを取付けて見ました。既存の台形ねじはそろそろナットブロックが寿命であり精度もあまりよくありません。交換に辺り下準備で取り付け部品を数点製作してきました。それらを組み合わせての取り付け作業です。ボールねじに換装するに辺り中華製ステッピングモーターもオリエンタルモーター社のステッピングモーター(ARM66AC-N10)に交換します。現在の台形ねじよりも大幅な精度向上が見込まれます。作業記録です。
X軸 分解作業
取り付け作業の前段階としてX軸、Y軸共に分解する必要があります。面倒な作業ですが初心者(素人)が構造を理解するには避けて通れない道です。当方も何回もばらして覚えました。構造は単純で難しくはありません。
テーブルを外すにはまず、X軸から分解していきます。
前記事で書いた自作のモーター取り付けベースを取り外します。自作製作して数ヵ月での交換になりました。
タイミングプーリー、ベルトとモーターを外します。
このフライスのX軸は引きねじ式ではなくピンでねじ軸を引いていますのでピンを外す必要があります。当方は以前、このピンを外したときに穴にタップしてイモねじ(セットスクリュ)で固定するように改造しました。脱着は簡単になりましたがねじを引くにはちょっとコツが要るかもしれません。
純正のサポートを外してテーブルを外すとX軸の台形ねじが出てきます。
ねじを真鍮ブロックナットから外してX軸のバラシは終わりです。
Y軸 分解作業
続きましてY軸です。
前面のボルト4本を外します。
純正のねじサポートを外します。
ねじの単部はアルミの丸棒で作ったストッパーがあるのでそれを外します。
ボールねじを慎重に外します。
無事外せました。
久し振りにY軸のナットを見ましたが問題なく稼働しています。
フライス盤「PSF550-VDR」CNC X軸ボールねじナットサポートブラケットの取り付け作業
過去記事に書いた通りボールねじナットサポートブラケットを製作しました。実際にこれを取り付けてみます。
X・Y軸のベース裏側にX軸のナットサポートブラケット取り付けボルトがあります。
純正の真鍮ブロック製ナットを外します。
ボルトの位置はバッチリでした。
交換に辺りボルトもステンレスボルトの新品と交換しときます。
スコヤを使って垂直を出します。
位置だしが決まったら強めに締め付けます。このボルトはこのフライスを新品購入してしばらくして確認したら緩んでいた時がありました。
テーブルのボールねじ支持側は外します。こちら側もボールねじが長いので自作する予定です。
ボルト2本を外して内側から叩くと外れます。
ナットを固定したらY軸を元に組み立ててX軸軸のボールねじを挿入します。
以前、ボール脱落を経験したので慎重に挿入しました。
テーブルを組み立てます。
どうやら反対側(支持側)はこのくらいねじが突出するようです。
Part2に続く
にほんブログ村
コメント