以前から作って見たかったアルミ製「汎用万力」を製作してみました。DIYで金属加工を始めた頃に一度、製作を試みましたが思いのほか難しく断念して放置し最近になって再度製作してみたら上手く完成しました。用途的にはいろいろな場面で使えるクランプベースなのでDIY工作の幅が広がります。参考ベースはへら釣りに使用する「竿掛け万力」をイメージとし細部の部品も市販品を真似てオリジナル製作してみました。このような地味な物(作品)はなかなかネット等に製作手順情報があるわけではないので手探りで製作しなければならず初心者には意外と製作が難しかったりします。今回は万力ベースのみの製作ですので今後、この万力を使って別の製作物を作ることを予定しています。この記事は改造の工程を備忘録として綴った記事です。
製作概要&設計
当方の製作スタイルは手持ちの材料に合わせて設計しますので、材料寸法が設計の基準になります。アルミも端材を購入してコストを抑えながらDIYで製作してますが、素人初心者は加工失敗も多々あるので材料費もそこそこ掛かります。しかしながら失敗をしないと改善点が見えないのも事実ですので恐れてはいけません!
材料を見ながらザックリ設計です。汎用的に使えるようにするためボルト穴(M5)は3箇所設置。比較的小ぶりな万力になりました。しかし金属製(アルミ)なので木材で製作するよりは強度がでますのでもっと小型にも出来ると思っています。
材料
材料はアルミブロック(A5052)を用意。端材で不均等な材料だったので自分で初めてなんちゃって6面フライス(6F)をしました。
バイスの固定が上手くなかったか中華製バイスが悪いのか分かりませが誤差が生じています。精度は悪いですが素人個人製作物なので問題ないです。(言い訳)
切削油なしでフェイスミル「正面フライス」すると結構後が残ります。切削油を使うと明らかに表面の光沢が違います。正面フライスはドライ加工には不向き?かな。もうチョット丁寧に加工する必要があります。修行が足りません。
加工&製作に必要な工具パーツを用意して切削作業に入ります。
万力アルミベース製作
準備も整ったところで製作に移ります。
クランプで材料を固定します。
厚35mmあるので通常の長さ(レギュラーサイズ)のドリルを使用します。
穴が深いので数回に分けて穴を開けていきます。
2個分の穴あけ終了。ワークを上下ひっくり返して加工原点を変えています。左隅が加工原点。
中心にマジックでラインを引きます。
バンドソーでカット!
ブロックが二つになりました。
切削ベースを製作しそれにセットします。
輪郭切削
1個目 輪郭切削終了!
コーナーラウンジカッターでRを取ります。
6面フライスの精度が悪いので少し段が付いてしまいました。ようするに水平の平面度が悪い感じです。
1個目の切削終了ですが切削面が荒れて汚いです。
上部が全体的に綺麗に切削出来ていません。
エンドミルを見てみるとコーティングが剥げてシャンクに干渉した跡があります。どうやらエンドミルの刃長がワークに対して短かったみたいです。中華製のコレットホルダー&コレットの振れ精度があまりよろしくないのも影響してるかも・・・
という訳で、2個目はエンドミルを交換して切削してみました。NS(日進工具) 刃長40mmのエンドミルです。
上手くいくかな~?
切削終了~~!!綺麗に切削できました!!!
仕上げ切削をアップカット(切り込み0.1mm)でしていますのでピカピカ!!
Y軸方向も綺麗に切削できています。
なんとか完成かな?
続きましてコの字に切削します。
Part2に続く
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