当方の工房にあるエアコンをDIYで移設する為に真空ポンプを買いましたがエアコン工事用(専用)ではないのでジョイントが出来ません。ですのでTASCO TA159PAを用いて吸入口をエアコン用に変換改造しました。もともとこの真空ポンプ(ULVAC G-50SA)には「オイル逆流防止弁機構」が備わっているようですが、中古のTA159PAが手に入ったので取り付けてみました。この記事は改造の工程を備忘録として綴った記事です。
変換アダプターに六角加工
Part1からの続きです。

切離したアダプターを旋盤にセットして端面を平らにしました。

面取りをします。

ここで合わせて見ましたが、若干緩いですけどねじを回して固定できました。適当に作った割には一発で出来ました。奇跡!?ww

締め付け部分がないので円柱箇所を六角加工します。使用するジグはコレット式の六角ホルダーです。

コレットホルダーをバイスに挟んで六角面を切削します。

一面を切削したらコレットホルダーを掴み直し、同様な作業を6回繰り返します。

六角加工完成!!

再び旋盤にセットして面取り仕上げをして

セットしてみます。

良い感じにセットできました。これで本体からM8のねじ穴に変換できました。
変換アダプターその2
上記で完成したM8のねじ穴からエアコン接続用の1/4″フレアに変換するアダプターを製作します。

変換アダプターは真鍮丸棒から削りだすのは面倒なので市販の接続アダプターを流用しました。アマゾンで購入した「因幡電工 エアコン配管副部材 フレアユニオンナット付 FUN-2B」を使用します。

サイズはいわゆる2分用で片方をM8のメスに変換します。

旋盤にチャックするとねじ山が潰れてしまうので付属のナットをした状態でチャッキングします。芯は多少、編心します。

M8にする為に既存のねじ山を削ります。

旋盤のねじ切りギヤをピッチ1.25mm(並目)に交換してねじ切りをしました。

仮合わせをしながら仕上げて完成です!!
取付け~完成!!試運転
変換アダプターが2種類完成したので取り付け作業に入ります。

部品構成はこんな感じ~

ドッキング!!

各所をモンキーレンチで締め付けます。

本体にドッキング!!

TASCO TA159PA 逆流防止真空ポンプアダプタを取り付けます。

チョット本体が頭でっかちでバランスが悪そうですが、TASCO TA159PAは後付けオプションなのでこんな物でしょう。

エアー漏れを考慮しアマゾンで中華製パッキン(Oリング)セットを購入してみました。取り合えず色々な大きさが揃っているので試作品としては使えそうです。ただし国産品に比べたら耐久性は無いかも知れません。

こんな感じで適当にサイズの合うOリングを装着!

おそらくOリングを入れなくても密閉度は保てると思いますが一応ということで。

最後にTASUCOボールバルブ式シングルゲージマニホールドのゲージを使って真空測定。結果はバッチリ真空-0.1MPa まで引けました。15分ぐらい放置してゲージに圧力変化が無いことを確認して終了!完成です。後は実際に引けるかはこれからです・・・
こんな感じですが装置用の真空ポンプでもエアコン用に使えるようです。後々、知ったのですが「乾太郎Ⅱ」と言う商品名で同じような構成の真空ポンプが売られているようです。当方、その業界のプロではないので情報不足でした。
完
Part1へ戻る

にほんブログ村
コメント