以前から「がまかつ・ダイワ仕掛け巻き」対応の後方2連ユニットを製作していましたが2連の構造として後方に長くなるデメリットが生じていました。そこで2連ユニットの後方側にあるスプールホルダーを仕掛け巻きケースの上方に移動してコンパクト改良を試みました。この構想は以前から有りましたがスプールから出たラインの通過位置が高くなると言うデメリットが生じるので製作は保留になっていました。しかし、ユーザー様からご要望があり製作して見る事になりました。また初めての試み(初試作)として糸止め機能を追加しました。糸止めにはタックルインジャパンのアユプロ用?に販売されている「糸止めゴム」を流用活用して糸止め機能を追加しました。
設計概要&型試作
今回はMDF材で試作型を製作してからアルミで本製作をします。
最終的な設計はこんな感じになりました。加工が難しい箇所はありません。糸止めゴムの配置が初の試みです。糸止めを追加した理由として市販スプールの向きが関係しています。ラインスプールの向きによってラインスプールに付属している糸止めを使用できない場合があり、不便かなと思い取り付けました。
FABOOL Laser CO2 ( SMART DIYs)で板厚3mmのMDF材をカットします。
このレーザー機械は調整が難しく(面倒くさい)レーザー加工初心者にはやや難ありの機械です。専用ソフトでの制御パラメーターが細かく設定できないので調整の幅があまりありません。精度も高くはないので試作型造り位がちょうど良いかな~
それはともかくMDF材(厚3mm)をレーザーで一発カット出来ます。
仮付けして様子を見ます。スプールの上方から糸を出すとライン通過位置が高くなるので、スプールからの糸出しを下方に向けてセットします。
スプールの向きが今までとは違うのでラインスプールに付属している糸止めが使用できません。なので糸止めを配置します。場所は手探りで・・・見つけます。
こちらのMDF材でカットしたのは糸止め無しタイプです。実際は糸止め有りタイプと無しタイプを製作してみます。
このユニットは右巻きスプールだとスプール正面(平面)が固定ハンドル側に密着します。逆に左巻きスプールだと正面がプレート側に密着します。よって、左巻きスプールの場合はスプールの糸止めが使用できますが、右巻きスプールだとスプールの糸止めがプレート側の密着で使用不可になってしまいますので、どちらでも対応出来るように糸止めを取り付けました。
<市販のラインスプールについて>
商品シールが貼ってある方を正面とすると市販のライン(スプール)は右巻き(時計回り)と左巻き(反時計回り)が混在しているようです。当方が使用するラインは、ほぼ右巻きですが稀に左巻きもあるようです。
製作
それでは製作に入ります!
アルミ板は板厚4mmを使用します。
アユプロの糸止めゴムは固定留め幅が1.5mm程度だと思うので板厚も約1.5mmにする必要があります。フラットドリルΦ7.6mmでザグリ加工をします。
設計では糸止めを2箇所ほど取り付ける予定だったが穴開け加工に失敗して試作では1箇所になってしまった。
今回は作り直すのも面倒なのでこのまま加工を続行。輪郭を切削してベースプレート完成。
こちらが別売りで販売されているタックルインジャパン/ヤマワ産業の糸止めゴム。
このようにザグリ加工をしました。中心穴はΦ6mmです。
取り付けるとこんな感じになります。
裏面はスッキリと収まります。
レッツアルマイト&完成
アルマイト加工します。
赤で染めて見ました。左が糸止めなし。右が糸止め有り。
ちょっと色ムラもありますが綺麗に染まりました。上の写真は加工を失敗した箇所。糸止めを2箇所にしたかったが今回は1箇所で…
表面から糸止めゴムを挿入します。
編み込みホルダーと同じ赤と黒のダイワカラーでスッキリ。
仕掛け巻きケースを取り付けて完成!
ラインスプールにも上下に調整可能なガイドを装着。
固定ハンドルのねじ穴も真鍮で補強。アルミより耐久性が増します。
編み込みホルダーに取り付けて見ます。
奥行きが無くなりスッキリしました。
ラインスプールは下方から引き出しています。
縦長になりましたがこれはこれで致し方無いです。
糸止めもバッチリです!
思いのほか使い勝手が良いので、このタイプをアユプロ用で製作して見ようかなと思います!
完
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